ⅡーⅤ進行の代理としてのsusとフリジアンコード

※susとフリジアンコードはⅡーⅤ進行の代理として一つのコードでリハーモナイズできる。

 

・sus

「4thが3thに取って代わっているという根強い誤解」がある。

多くが3thが4thの上だが、遥かに不協和(短9度を形成)に響く3thの上で4thでも可能。

G7sus4 ,Gsus4, F/G, Dm7/G

 

・フリジアンコード

ルートの代わりに13thをベース・ノートにしたドミナント7thコード

ex. Eフリジアン(Esus♭9)はA△7に滑らかに解決。ルートで見たV(E音)→I(A音)

 

 

 

 

 

 

 

ルートレス・コードヴォイシングに音を追加する

  • ルートレス△7th+△6th
  • ルートレス△7th+♯11th
  • ルートレス△6th+♯11th
  • ルートレス△7th(6th)+♯11th
  • ルートレスminor7th+11th
  • ルートレスminor7th+13th
  • ルートレス・ドミナント7th+♯11th
  • ※9thと13thはすでにルートレス・ドミナント7thコード・ヴォイシングの一部

『ポスト・バップジャズp.10』

コードからのモード(コードスケール)、モードからのコード(メロディの積み重ね)

トーナルミュージック:多面的

メロディをインプロヴァイズする際使用するスケール(コードスケール)

コードを使ったメロディのインプロヴィゼーションに関連する

 

モーダルミュージック:一面的

純粋なメロディが中心。

モードやスケールがコードを生み出す。

音を(機能)進行させるというより、メロディを積み重ねていく感じ。

コード、ハーモニーの脈絡が欠けているので、ヴォイシングによって色づけを加えていくことが最も重要。ヴォイシングの決定にはサウンドが極めて重要。

ポリコードは2つのコードを同時に弾くことではない

ポリコードは2つのコードを同時に弾くことではなく、一般的には一つのコードヴォイシングを指す。

一つのコードヴォイシングの上部構造をアッパーストラクチャー(アッパー・コード)と呼ぶこともあり、トライアドでも7thコードでも可能。

 

『ポスト・バップジャズ』atn刊 p.25