ポスト・バップジャズの「ハーモニックフレーズ」

コード進行内のテンション/コードトーンの配置による効果/音色の変化/メロディの面白さなどを作り出すことが出来る。

『ポスト・バップジャズ』atn刊 p.19

 

個人的には、それまでのコードトーン主体の時代よりさらに微細な色を繊細に調整して演奏・作曲するといったイメージ。

△7thコードの転回形中に生じる短2度音程

△7thコードの転回形中に生じる短2度音程は他のルートレス・ヴォイシング良く似たサウンドを与えるのでルートレス・システムの一部とみなすことが出来る。(正確にはルートレス・ヴォイシングではないが)

『ポスト・バップジャズ』atn刊 p.19

 

トライアド(minor/major)と△7th,△6th

major7thとmajor6th(13)thは、一般的に△トライアドまたはminor△トライアドの上ではハーモニックテンションとはみなさない

  • △トライアド+△7th=△7thコード
  • △トライアド+△6th(13th)=△6thコード
  • minor△トライアド+△7th=minor△7thコード
  • minor△トライアド+△6th(13th)=minor△6thコード
  • △6thトライアド+△7th=△6,7thコード
  • △7thコード+△6th=△6,7thコード
  • minor△6thトライアド+△7th=minor△6,7thコード
  • minor△7thコード+△6th=minor△6,7thコード

※△6thトライアド+△7th=△7thコード+△6th=△6,7thコード

「△6thコードは、ヴォイシングの種類や機能に影響されることなく、△7thコードの代理となる。」『ポストバップ・ジャズ』p.21

※minor△6thトライアド+△7th=minor△7thコード+△6th=minor△6,7thコード

※△7thコードおよびminor△7thコードにおいては、△7thはテンションではなくコード・トーンとなる。

コード・トーン=下部構成音=コードサウンドを決定する基本要素の一つ

※△トライアド,minor△トライアド上で7th,6thをテンション的に扱うには、トライアドサウンドとは独立したメロディの一部分(メロディック・テンション)として使う?

 

 

tertian(ターシャン・ターシャル)

tertian(ターシャン・ターシャル):3度音程の積み重ねを基礎としたハーモニー体系。

 

クォータル・ヴォイシング:4度のインターヴァルを用いるヴォイシング

 

クォータルクラスタ:クォータルヴォイシングの転回形。

 

So Whatヴォイシング:3度と4度のインターヴァルを組み合わせるハイブリッド・ヴォイシング(大部分は4度インターヴァル) 。

特定のコードに対するものではなく、特定のモードに対するもの。

Dm7,B♭maj7,E♭maj7(♯11)の各コードに対して使うことが出来る。